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小説

【小説】『空の境界』Fateとの繋がりがあっておもしろい【感想】

kindleで『空の境界』上中下がセールで半額近くになっていたので購入しました。 奈須きのこさんの作品はテレビシリーズのFateを見たくらいです。 面白かったのですが、すごくファンというわけでもなく、映画版を見るまでには至っていません。 FGOもやったことがないです。 そんな僕がこの本を読んで、何を思ったか感想を書きたいと思います。

【小説】『グレート・ギャツビー』最高の余韻が残る一冊【感想】

『グレート・ギャツビー』読み終えた。kindleで読みたかったので野崎孝さん翻訳版。 村上春樹さん訳のものを読みたかったのだが、書籍しかなかった。 野崎孝さんの訳は少し古さを感じる訳だったが読むには一応問題ないレベルだった。 古さの例として登場人物の一人にDaisyがいるがディズィと訳されている。今、翻訳されるならデイジーとなるだろう。 『グレート・ギャツビー』は他にも、小川高義さん、枯葉さん、多 […]

『蠅の王』小説版 漂流物の名作【感想】

『蠅の王』を読み終えました。ハヤカワepi文庫から出版された黒原 敏行翻訳のものです。 原作はウィリアム・ゴールディング。ノーベル文学賞受賞者の作家だそうです。 原作者はオックスフォード大学を卒業するも、第2次世界大戦に参戦。 なんとあのノルマンディー上陸作戦の生き残りだそうです。 そんな彼が戦争中に培ったと思われる残虐性を遺憾なく示したのが今作。 さっそく、感想を綴っていきたいと思います。

『地球の長い午後』植物に支配された地球【感想】

『地球の長い午後』 伊藤典夫氏訳のものを読んだ。 文庫版である。このような古い名作SF小説、全部電子書籍化して欲しい。 伊藤典夫氏の訳は読みやすくく、しかも小説として良質なものばかりである。 さて、前書きはおいといて、この小説の感想を書くとする。 まず、本作で驚かされるのは圧倒的想像力。地球が植物で覆われることとなるのだが、その植物の描写や習性の表現には感嘆する。 人間として生まれたからには体験で […]

『金閣寺』ラストの謎【感想】

三島由紀夫の「金閣寺」を読んだ。同作者の「仮面の告白」を以前読んでおり、その緻密な表現と奇妙な生きざまに美しさを覚えていた。 そんな三島由紀夫の最高傑作と名高い「金閣寺」は予想を超える読み応えであった。 この小説は少年が金閣寺放火に至る史実をもとにした物語である。 放火というと激情に駆られてしてしまうイメージがあるのだが、その行為に至るまでの過程をしっとりと描いている。 主人公は幼少のころから吃り […]

『砂の女』今だからこそ読んでほしい一冊【感想】

砂の女の初版は1962年。半世紀近く前に書かれた本作であるが、現在でも読み継がれている傑作小説である。 これほどの時間が経って古典化した思いきや、いまなお輝きを放ち続けている。 むしろ、その輝きは増しているかもしれない。というのもテクノロジーが発展し、人の生き方が改めて見直され始めたからである。 現在は誰もが情報を発信できる時代。生き方を選べる時代。それゆえに行きすぎた自由が存在する。 しかし却っ […]

イニシエーション・ラブ。小説版の感想。最後の2行がすごかった

推理小説のおすすめを調べると必ず名前が挙がる作品ですね。 特に言われているフレーズが最後の2行で騙されるということ。 騙される作品といえば「十角館の殺人」や「葉桜の季節に君を想うということ」などが有名ですね。 その2冊やほかの叙述トリック作品を読んできたので、最後の2行が書かれる前に見破ってやると意気込んだのですが、見事騙されました。 といったところで、ここからネタバレあり。未読の方はブラウザバッ […]