『ライ麦畑でつかまえて』‎J・D・サリンジャーの名作?なのか【感想】

‎J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読み終えた。
といっても日本語訳のものだけど。訳は野崎孝。

村上春樹訳のタイトルの名前は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』。
英語名そのままですね。どっちがいいのかは判断しかねる。

ライ麦のキャッチャー。Googleでcatcher in the ryeを訳したらこう出た。

一度くらい、名前を聞いたことがあるであろう名作。世界で6000万部以上売れているらしい。
ジョンレノンを殺害したマーク・チャップマンが読んでいた一冊で有名。

かなり評価の高い小説なのだが、いざ読んでみるとどうなんだろう?と感じた。
理由は後述。

中二病すぎる。

もうこれめちゃくちゃ。この本が伝えたいことはよくよくわかる。
でもその過程がいくらなんでもくどすぎる。とにかく、ホールデンが暴れまわる。ただそれだけ。

たしかにホールデンの歪んだ行動には面白いところがある。
女と駆け落ちしようとして断られ反省したり、女を買ったのに抱かないで、返したり。基本的におかしい。

ただその行動が積み重なっても新しい目的を生み出すことがないので、一話完結のオチのない物語を見ているようである。
淡々と堕落していくさまがこの本の面白いところだと思われるのだが、自分は腹立たしく思った。

ほんとうに救いようの主人公にあきれてしまったと言った方が良いのかもしれない。
フィービーに会う終盤まではぜんぜん動きがなく、面白いとは思えなかった。

フィービーに会ってから

物語の途中、たびたび語られるフィービー。いざ会ってみると、とてもやさしい女の子で和む。
そしてホールデンにもやっと動きが出る。アントリー二先生に会って、逃げるものの、フィービーと再会し、病院へ行くことに。

最終的に学校へ行くと言い出すホールデン。フィービーがいままで練習してきた芝居を投げ出そうとしていたのを見て、改心したのかな?
最後までめちゃくちゃだった。長い旅もこんなに簡単に終わるのかと思うとなんだかすっきりしない。

でもたしかに支離滅裂になったとき、ふと自分を見直す機会があたえられたらこんな感じになるのかもしれない。
読んでいる側としては何とも言えない気持ちになった。

評価

面白いか面白くないかで言うと、面白くないかな。
ホールデンに共感できるところはあるけど、行動がどうも好きにはなれないといった感じ。

世界がインチキに見えてすべてを投げ出して逃げる、ものすごく気持ちは分かるけどそれはダメなんだよ。
どうもホールデンというキャラクターを愛せなかった。

評価が高い理由はなんとなくわかる。人間らしいし小説としては前衛的で芸術的だ。間違いなく評論家の評価は高い。
でも自分はまだその次元に達するような感性を持ち合わせていないので、正直微妙に感じてしまった。