【映画】『イミテーションゲーム』アラン・チューリングの人生・・・【感想】

今日はアマゾンプライムで『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を見ました。
この映画はかなり国際的な評価が高く、アカデミー賞を9部門も獲得しているらしいです。

もちろん他にもたくさんの賞を獲得しています。また、興行収入もかなり高かったようです。
それくらい有名な映画をプライム会員になるだけで見れるなんていい時代になったものですね。(2019年4月現在)

さて、前置きはここまでにして感想の方を綴っていきたいと思います。

感想(ネタバレあり)

アラン・チューリングの性格

最初のアラン・チューリングのイメージは傲慢な性格でとても変わり者というものでした。今ではアスペルガー症候群(発達障害)があったのではと疑われているそうです。
映画の中でもそうとう酷く描かれていますが、エピソードを調べれば調べるほど変わり者だったと思ってしまうことばかりでした。

そんな彼もクラークのおかげで仲間と打ち解けることができたのですが、なんと同性愛者ということが判明。
なんて濃い人間なんだ・・・。

彼はクリストファーを完成させて、ウルトラを成功させるさせるも、わいせつ罪で有罪判決になって科学的治療をなされてしまいます。
「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」とかつて自身が放った言葉をクラークに返されます。

報われていい、奮起してほしい。そういう願いが込められていたはずなのに自殺を選んでしまうアラン・チューリング。

人間のクリストファーが死んでいなければ、業績が褒めたたえられていたら、どうしてこうなってしまったんだ。そんなことを思わずにはいられない結末でした。
とても悲しいですね。

ちなみに彼が死んだそばにはかじりかけのリンゴと青酸カリの空き瓶があったそうです。作中にどちらもでてきましたね。

第二次世界大戦の影

当然ですけど第二次世界大戦中の出来事ということでシビアなことがたくさんあります。
そのなかでも特に重かったのは暗号解読成功後の電話するかしないかのやりとり、ケアンクロスがロシアのスパイだと判明したところ。

暗号解読後の電話するかしないかのやりとりは、電話をすれば客船のジョンの兄は助かるが解読成功したことがわかってしまう。
一方、しなければ多くの命が助かるというものでした。

念願の暗号解読に成功するもじりじりと戦況を進めないといけない。そのジレンマがかなり辛かったです。
ジョンの兄がいるということが、より悲しさを倍増させていますね。

当然、暗号解読ができたのだから喜んでいいはずなのに喜べない。少数の命を捨てて、多数の命を救う。
神の視点を持ちながら、神になりえない。自分だったらかなり精神的にくるものがあります。

 

その後、畳みかけるように判明するのがケアンクロスがロシアのスパイだということ。
ケアンクロスからは同性愛者であることを報告すると脅され、ミンギスとスパイについて話し合うことになります。

ここの緊張感がたまらなかったです。そして、ロシアの工作員であることを知っておきながら、ミンギスはケアンクロスを野放しにする。
この映画はわかっていても解決ができないことをストーリーに盛り込むのが好きなようですね。

僕がアラン・チューリングだったら、本当にメンタルやられていますよ。
語られる経験はないのですが、これらの経験ですでにアラン・チューリングは精神を病んでいたのかもしれません。

精神的な支えであったクラークに同性愛者だと伝えるシーンも辛かったです。
絶対分かり合える二人だったのに、決裂の決断をしなくてはならない。戦争は悲劇を生みますね。

最後に

悲しいシーンを多く紹介してきたのですが、間違いなく名作ですね。
脚本が本当に良い。見る前は暗号を解くから技術にスポットを当てた作品になるのかなと思っていたのですが全然違っていました。

暗号に焦点を置くというよりはアラン・チューリングの人生を追う作品でした。
アラン・チューリングが人間として個性が大きすぎますし、それはそれでかなり面白かったです。

さて、そんな今作品ですが点数をつけるとなると75/100点でしょうか。
ほんとうにおもしろかったです。